2016年6月2日

「天使的な、あまりに天使的な」№4

 忘れたころにまったりと、「天使的な言葉たち」の第四回目をお送りします。

 街で耳にした不思議なフレーズを紹介するだけの記事なのですが、この企画の趣旨については第一回目をご参照ください。

 

* * *

 

 先日、お好み焼き居酒屋で、近くの席から女性の声でこんなフレーズが飛び込んできました。

 

 

「だってさ、ハンバーグみたいな顔して…」

 

 

 聞いた瞬間に、「あれ? ハンバーグみたいな、顔?」と思わず耳を疑いました。

 

 表情が、ということなのか、顔つきが、ということなのかわかりませんが、想像ができそうでできなさそうで、なんとも微妙なところを突くたいへん絶妙なたとえになっているように思います。

 

 わらじのように平べったいのもあれば、げんこつのように丸っこいのもありますから、生活環境によっては「俵みたいな顔」とイコールになる可能性だってあるはずです。

 

 「ハンバーガーみたいな顔」のキャラなら、子供のころいましたね。

 ビッグマックポリスとか。

 

 アンパンマンにも、ハンバーガーキッドしかいませんね。

 ハンバーグ僧とか、いてもいいと思うんですが、どうでしょう?

 殺生になりますか。

 

 

 悪態にしては子どもの人気メニューだし、「ハンバーグみたい」で顔のどこがどう問題なのかも、それだけではいまいちよくわかりません。

 褒めてる口調でなかったのだけは確かなのですが。

 

 と思ってインターネットで調べたら、「知恵袋」にもこのフレーズが出ていたようです。

 まさか、この比喩にはある程度の汎用性があるのでしょうか。

 

 とすると、範例としては、

 

 

「オムライスみたいな顔」

「カレーみたいな顔」

「スパゲッティみたいな顔」

 

 

 なんかも、ますます想像しにくいですが、可能性としては存在することになります。

 別に子どもの人気メニューで縛る必要はまったくありませんが、ハンバーグだけ特別扱いするのはなんとなく気が引けます。

 

 

 いかにも落語にも出てくるような顔の悪口には、定番の「おかめ」「ひょっとこ」の他にも、「かぼちゃ」とか「へちま」とか野菜をネタにしたものが多いようですが、やっぱりどれも形です。

 家元立川談志は、フランスの名優ジャン・ギャバンのことを「ジャガイモ面」と言って、くさしていました。

 

 野菜でも例えば、ぶーたれているときに、

 

 

 「また曲がりネギみたいな顔して!」

 

 

 って言われたら、なんだかかなりへこみそうですね…。

 

 

 ところで、また新潟弁ですが、私は幼いころムッとして嫌そうな顔をすると「くっせ顔すんなて!」とよく叱られました。

 意味はそのまま「くさい顔」ですが、おそらくはくさい臭いを嗅いだような嫌そうな顔、というところなのだと思います。

 

 それにしてもこれは、嫌そうな顔と臭そうな顔がしかめ面で似ているということなのか、嫌なことと臭いことが心理的に近い関係にあるということなのか、もしかして、そもそも「くっせ」思いをしているのは嫌な顔をされた叱っている方なんじゃないか、とか、いろいろと考えさせられます。

 

 …なんてところで、そろそろ文章がぐだぐだになってきました。

 

 

 まぁ、とりとめのない連想ゲームのようですが、今日はこんな感じで。

 不思議ネタをお持ちの方はお教えください。

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